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第25回AKIHIKOの会 報告

岡村昭彦没後25年「我々はどんな時代に生きているのか」

 岡村昭彦没後25年にあたる今年、第25回AKIHIKOの会を滋賀県大津市で開催しました。テーマは「我々はどんな時代に生きているのか」。今回、なぜ大津で開催したのか。岡村昭彦は活動の拠点を生産の場(静岡県舞阪)に置き、そこから世界史や現代社会が矛盾を起こしている現場に出かけ、民衆の側から問題提起をしてきました。また昭彦の曾祖父は浜松藩の家老でしたが、大津の近くで代官をしていたことがあります。そして大津はロシア皇太子ニコライ暗殺未遂事件の起こった場所でもあります。そこでAKIHIKOの会を地方都市大津市で開催することにしたのです。

 今回、特別講師として、ロシア政治研究の第一人者の鈴木博信氏をお招きしました。鈴木氏は、1964年、岡村と同時期にベトナムでNHK特派員を務めた経験を有し、その後、ロシア政治の研究を続けてこられました。岡村からの信頼も厚く、岡村をして「超大国の一つであるソビエトを理解するには、鈴木博信が良き教師となる」(『岡村昭彦集』第6巻207頁)と言わしめています。「ロシアのいま・ソ連のむかし-ロシア政治史のサイクル」という演題で、(1)プーチン=メドヴェージェフ双頭体制について、(2)ソ連からどのようにしてロシアが生まれたか? (3)プーチン体制はそこからどのようにして生まれたか? ということについて、永年ロシア政治史を研究してきた鈴木氏ならではの興味深いお話をお聞きすることが出来ました。詳しくは会報20号(2010年7月発行)にてご報告します。

 今年は、没後25年ということもあって、講演に先立ち、京都市在住のハーピスト池田千鶴子さんにハープの演奏をお願いしました。没後10年でも演奏していただいたことがある池田さんは、戦火後のサラエボで演奏されるなど、世界平和のために、各地でコンサート活動を続けておられ、今回はサラエボで演奏された『想い・・・』ほか数曲を演奏していただきました。心癒やされる一時でした。
 また、岡村昭彦の会世話人の一人であり、ファミリー・トライアングルの会をはじめ、各地でアキヒコゼミを主宰する評論家の米沢慧氏から「2010年のアキヒコ」と題して、岡村昭彦との出会いから今日までの経験を赤裸々に語っていただきました。会報20号にも掲載しますが、詳しくは『シャッター以前』Vol.5「直覚力-体験的アキヒコ論」p35をご覧ください。

 さらに講演会に先立ち、精神を病んだ人々の権利尊重という視点から精神病院改革を実践している「滋賀里病院」(栗本藤基院長)の取り組みの見学会を午前10時から催しました。参加者は22名ほどで、施設の案内だけでなく、入院患者との懇談の場もあり、熱心な意見交換がなされました。お世話くださった病院の皆さまには、この場を借りて篤く御礼申し上げます。当日の次第と講師略歴は下記の通りです。


日 時 2010年3月21日(日)

 滋賀里病院見学会 10:00~12:00

 第1部 講 演 会 13:20~17:00
13:20 開会
13:25~13:55 ハープ演奏 「想い…」
14:00~15:30 鈴木氏講演 「ロシアのいま、ソ連のむかし」
15:30~16:00 質疑応答
16:00~16:10 休憩
16:10~16:50 米沢さん講演「2010年のアキヒコ」
16:55 閉会
 第2部 懇 親 会 17:15~19:30 (その後、希望者のみ二次会)

会 場
 第1部 講演会 : ピアザ淡海(おうみ)305会議室
 第2部 懇親会 : ピアザ淡海305会議室
 二次会 : JR大津駅前「さくら水産」
  講師略歴

鈴木博信(すずき・はくしん)
桃山学院大名誉教授(国際政治、ロシア政治)
1934年 神戸市生まれ。東京大学教養学科を経て、同大学院国際関係科修士修了。1959年 NHKに放送記者として入局。北九州放送局、東京外信部に勤務。その間、アフリカ移動特派員(1963年)、サイゴン特派員(1964年)などをつとめる。その後『日本の条件」など番組制作にも参加のあと退局し(1982年)、桃山学院大、関西学院大で教職につく。その間、サンクトoペテルブルク大歴史学部客員研究員(1992年)、ハーヴァード大ロシアoユーラシア研究センター客員研究員(1999)。
著書:「自壊するアメリカ」(ちくま新書、2001)、「常識としての現代ソヴィエト学」(PHP、1985)、「超大国の不思議な関係」(「日本の条件』第5巻、NHK出版、1982)、「インドシナの底流」(NHK出版、1965)、「アフリカ」(同左、1964)など――いずれも共著。訳書:ゴールドマン「プーチン国家か 石油国家か」(仮題)」(日本経済新聞出版社、近刊)、同「強奪されたロシア経済」(NHK出版、2003)、アフトルハーノフ「ブレジネフの秘密」(サイマル、1981)、カー「ナポレオンからスターリンへ」(岩波現代選書、1984)、ウラム「膨脹と共存―ソヴィエト外交史」全3巻(サイマル、1979)―同年度 日本翻訳出版文化賞など。


池田千鶴子(いけだ・ちづこ)
ハーピスト
1987年バイオミュージック、ホスピスの研修と招待演奏でアイルランドを訪問。
2000年カーネギーホールで『今私達平和の為に歌うコンサート」でオープニングソロ演奏
2001年ニューヨークで、テロ1年のレクイエム・コンサート
2003年国連NGO:ISS80周年-世界会議」ジュネーブILO本部でリサイタル
戦火後のサラエボで『想い…』を演奏


米沢慧(よねざわ・けい)さん
評論家(大東文化大学環境創造学部非常勤講師 岡村昭彦の会世話人)
1942年島根県出身。早稲田大学教育学部卒。出版編集者として岡村昭彦と出会う。没後『岡村昭彦報道写真集』(講談社)を編集。現在、AKIHIKOゼミをはじめ、看護・医療・生命を考えるセミナーを各地で主宰。
著書に『都市の貌』『住むという思想』『新ホスピス宣言』『病院化社会をいきる』『ホスピスという力』『還りのいのちを支える』『幸せに死ぬということ』など。近著に在宅ホスピス医内藤いづみ氏との『往復書簡 いのちのレッスン』(雲母書房)
●第一部講演会の様子
栗本藤基実行委員長ハープ
挨拶する第25回AKIHIKOの会栗本藤基実行委員長ハープ演奏池田千鶴子氏(調律中)
鈴木博信氏鈴木氏
講演するゲスト講師鈴木博信氏鈴木氏講演中
講演を聴く参加者約80名講演を聴く参加者
講演を聴く参加者約80名講演を聴く参加者
米沢慧氏講演する米沢氏
講演する米沢慧氏(世話人)講演する米沢氏
●第二部懇親会の様子
生花細野容子さん
昭彦長女純子さんからの生花懇親会で挨拶する名古屋ゼミの細野容子さん
佐藤健氏大和生と死を考える会
同じくホスピス医佐藤健氏古谷小枝子代表(左)と大和生と死を考える会メンバー
名古屋ゼミメンバー名古屋ゼミメンバー
岡村春彦さんを囲む名古屋ゼミメンバー名古屋ゼミのメンバー
岡村春彦氏栗本氏
元気に挨拶する岡村春彦氏同じく名古屋ゼミメンバー
昭彦の姉妹二人の姉
昭彦の姉妹小野彰子(右)山中光子岡村春彦氏と二人の姉
ミセス岡村雅子昭彦の孫
ミセス岡村雅子(右)岡村昭彦の孫3人
岩城桂子さんミセス栗本
岩城桂子さん(左から3人目)ミセス栗本と滋賀里病院職員
白石忠男氏米沢氏と佐藤蓉子氏
話の弾む白石忠男氏(左)米沢氏と佐藤蓉子氏
栗本・佐藤氏ら栗本藤基氏と病院関係者
話を聞く栗本・佐藤氏ら栗本藤基氏と病院関係者
比留間・増田・堀川さん滋賀里病院関係者
静岡県立大学比留間・増田・堀川さん今回お世話になった滋賀里病院関係者
滋賀里病院関係者結城美智代婦長
今回お世話になった滋賀里病院関係者終わりの言葉は滋賀里病院結城美智代婦長